Lightroomにはレンズによる歪みを直してくれる機能があります。

レンズによる歪みとは

一眼レフカメラなどでレンズを変えて撮っていると、各レンズによる色ボケや歪みが発生します。

これを「レンズ収差」といい、いろいろ種類の収差があります。
レンズによって異なる色の屈折率による「色収差」、レンズによって異なる屈折の角度による「球面収差」など。

レンズを通して写真を撮る以上は避けることができないようです。

詳しくは以下キャノンのサイトで解説されています。

レンズの収差

Lightroomでレンズ補正する

Lightroomでは各メーカーのカメラやレンズごとのレンズ情報が設定されています。

Lightroomの自動補正を使うこともできますし、手動で細かく設定することもできます。

まずは写真を読み込んで、加工できる状態にします。

レンズ補正はLightroom右側パネルにあります。

基本のレンズ補正

レンズ補正パネルを開くと「基本」のタブが開いていると思います。

3つのチェックボックス

チェックボックスがある「プロファイル補正を使用」「色収差を除去」「切り抜きを制限」は特に細かい設定の必要がなければチェックを入れておくと良いものです。

また、このチェックボックスは「基本」タブと並んでいる「プロファイル」「カラー」「手動」タブの中にも全く同じものがあり、チェックのON / OFFは連動しています。

Upright

UprightはLightroomの5の超強力な機能です。
クリックするだけで水平方向や垂直方向を矯正してくれます。

[元画像]
[自動補正]

自動補正すると、少し角度が矯正されてますね。

他にも「水平方向」や「垂直方向」などの調整もできます。

プロファイルの設定

メーカーごとのカメラやレンズの種類に応じて収差補正をしてくれます。

「プロファイル補正を使用」にチェックを入れると補正できます。

自動で検知してくれて、間違っていた場合は手動で設定もできます。

また「ゆがみ」や「周辺光量補正」で細かい修正もできます。

カラーの設定

色収差の補正ができます。

色収差はコントラストが強い境界部分で起こりやすいです。

カラータブから「色収差を除去」にチェックを入れると補正できます。

[元画像]
[色収差を除去]

ビルと雲の境界で発生していた色収差がなくなりました。

「色収差を除去」ではレッド、シアン系の収差を除去できます。

「色収差を除去」の下にある「フリンジ軽減」では、パープル、グリーン系の収差を除去でき、
スポイトを選択し、除去したいカラーを指定して除去していきます。

手動の設定

手動では画像を変形させたりできます。

変形の下にある「切り抜きを制限」にチェックを入れておくと、画像を変形させた時に自動トリミングをしてくれます。

分かりやすく少し大きめに変形させてみました。

ゆがみ

回転

このようにLightroomを使えばカメラやレンズの違いによる収差を簡単に除去してくれます。

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